指揮:オーティス・クレーバー Otis Klöber
ネーデルラント室内管弦楽団 Niederlandische KammerPhilharmonie
ヨハネス・ブラームスの交響曲第2番ニ長調作品73(原語(ドイツ語)表題:Symphonie Nr. 2, D-Dur op.73)は、1877年に作曲された。
緊密な構築性や劇的な性格が前面に打ち出された第1交響曲に対して、これとは対照的に伸びやかで快活な雰囲気を示す。第1交響曲という難産を果たしたブラームスの、当時のリラックスした気分が反映されているとも考えられている。同時に、よどみなく流れる曲想のように見えながら、構成的にも統一が見られ、音楽の表情は単純でない。第1楽章の牧歌的な響きから、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」にたとえられ、「ブラームスの『田園』交響曲」と呼ばれることもある。