指揮:オーティス・クレーバー Otis Klöber
ネーデルラント室内管弦楽団 Niederlandische KammerPhilharmonie
第2楽章 アダージョ・ノン・トロッポ ロ長調、4/4拍子。
三部形式あるいは変形されたソナタ形式とも見られる。主部はチェロが長調ながら物憂い表情の主題Aを奏し、ファゴットが対位法的に絡む。ホルンの孤独な響きが聴かれ、木管が引き継ぐ。中間部は嬰ヘ長調、12/8拍子。木管が切分音を用いた浮遊感のある旋律を吹く。弦が基本動機を含む新しい旋律Bを奏すると興奮して悲劇的に高まる。主部が戻ると、Aが変奏され、ヴァイオリンが詠嘆的に歌う、その間をヴィオラ・チェロと木管が上行と下行を掛け合う美しいエピソードとなる。再び劇的に高まると、Bが示され、Aで結ばれる。