ブラームス:交響曲 第1番 作品68

指揮:ギュンター・ヴァント Günter Wand
北ドイツ放送交響楽団 North German Radio Symphony Orchestra

第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章-1 第4楽章-2

ヨハネス・ブラームスの交響曲第1番ハ短調作品68(ドイツ語:Sinfonie Nr. 1 in c-Moll, op. 68)は、ブラームスが作曲した4つの交響曲のうちの最初の1曲である。ハンス・フォン・ビューローに「ベートーヴェンの交響曲第10番」と呼ばれ高く評価された。「暗から明へ」という聴衆に分かりやすい構成ゆえに、第2番以降の内省的な作品よりも演奏される機会は多く、最もよく演奏されるブラームスの交響曲となっている。

第1楽章 Un poco sostenuto - Allegro ハ短調、序奏付きのソナタ形式(提示部反復指定あり)、6/8拍子(9/8拍子)
ティンパニとコントラファゴット、コントラバスといった低音楽器のC音の強いオスティナートに、ヴァイオリン、チェロの上向する半音階的な旋律と木管とホルン、ヴィオラの副旋律が交錯する印象的な序奏で始まる。この序奏はアレグロの主部よりも後に作曲されて追加されたものである。主旋律に含まれる半音階進行は、楽章の至る所に姿を現す。提示部には繰り返し記号があり、かつては繰り返して演奏されることはあまりなかったが、近年は繰り返しが行われる例も増えている。ソナタ形式の型通りに進行した後、終結部でも、「運命」のモットーの動機がティンパニと低音のホルンによるC音の連打に支えられ、ハ長調で静かに終結する。

ブラームス:交響曲第1番 解説

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