ブラームス:ドイツ・レクイエム "Ein Deutsches Requiem" 作品45

指揮:クリスティアン・ティーレマン Christian Thielemann
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker
ウィーン楽友協会合唱団 Wiener Singverein
concerts of the 2023 Salzburg Festival.

第1曲「幸いなるかな、悲しみを抱くものは」 Selig sind, die da Leid tragen
第2曲「肉はみな、草のごとく」Denn alles Fleisch, es ist wie Gras
第3曲「主よ、知らしめたまえ」Herr, lehre doch mich,
第4曲「いかに愛すべきかな、なんじのいますところは、万軍の主よ」
    Wie lieblich sind Deine Wohnungen,
第5曲「汝らも今は憂いあり」V. Ihr habt nun Traurigkeit
第6曲「われらここには、とこしえの地なくして」Denn wir haben hie keine bleibende Statt,
第7曲「幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは」Selig sind die Toten,

ドイツ・レクイエム(ドイツ語: Ein deutsches Requiem)作品45は、ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスが作曲したオーケストラと合唱、およびソプラノ・バリトンの独唱による宗教曲。1868年に完成し、翌年1869年初演された。全7曲で構成され、歌詞はドイツ語。

通常レクイエムはカトリック教会において死者の安息を神に願う典礼音楽のことであり、ラテン語の祈祷文に従って作曲される。しかし、ハンブルクで生まれ、ウィーンで没したブラームスはルター派信徒であるため、ルター聖書のドイツ語版の文言から、ブラームス自身が選んだ旧約聖書と新約聖書のドイツ語章句を歌詞として使用している。 これは、メンデルスゾーンが1840年に作曲した交響曲第2番『讃歌』ですでに行われた手法である。
また、演奏会用作品として作曲され、典礼音楽として使うことは考えられていないのが大きな特徴として挙げられる。ブラームス自身も、「キリストの復活に関わる部分は注意深く除いた」と語っている。

ポリフォニーが巧みに活かされた作品であり、初期作品ピアノ協奏曲第1番の第3楽章にも見られるようなバロック音楽、特に大バッハやハインリヒ・シュッツ(シュッツも、「ドイツ・レクイエム」を作曲している)の影響が顕著に見て取れる。また第1曲の旋律が全曲にわたり用いられており、楽曲構成にも統一が意図されている。
なお、この曲の理解者で1868年に一部演奏を担当した指揮者カール・マルティン・ラインターラーは、ブラームスの詞の選択に納得がいかず、ヘンデルの『メサイア』のソプラノによるアリア「私は知る、私を贖う者は生きておられる」を挿入した。

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