シューマン:リーダークライス Liederkreis 作品39 第1曲 ~ 第4曲

バリトン:ヘルマン・プライ Hermann Prey
ピアノ:レオナルド・ホカンソン Leonard Hokanson
1985

第1‐4曲第5‐8曲第12‐14曲

1. 異郷にて In der Fremde 嬰ヘ短調 4分の4拍子
ハープを模したようなアルペッジョがピアノ伴奏の全曲に貫かれ、その上に故郷を離れ、異郷をさすらう者の心情が歌われる。このリーダークライスの第1曲は当初別の曲が置かれていたが、シューマンがこれと置き換えた。

2. 間奏曲 Intermezzo イ長調 4分の4拍子
全曲がピアノのシンコペーションに貫かれ、愛する人の面影に対する賛美を歌う。

3. 森の対話 Waldesgesprach ホ長調 4分の3拍子
この曲はドイツに古くから伝わるローレライ伝説を下敷きにしている。夜、深い森で魔女ローレライに出会ったものは、その森から二度と出られないのである。曲は狩人の若者と魔女ローレライとの対話の形式で書かれ、若者は狩の角笛(Waldhorn)であらわされ、ローレライはなまめかしい分散和音で示される。

4. 静けさ Die Stille ト長調 8分の6拍子この詩にはメンデルスゾーンも曲を付けており、そちらは「誰も知らない」という歌いだしのタイトルで知られている。

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