シューベルト： 4つの即興曲 Impromptus D 935 作品142 より 第2曲

ピアノ演奏：マルカンドレ・アムラン Marc-Andre Hamelin
CBC Music's Junofest Classical Showcase during Juno week 2019.

4つの即興曲 作品142、D935は、フランツ・シューベルトが最晩年の1827年頃に作曲したピアノ独奏曲。ピアノソナタという形式をとらないが、実質大ソナタとも呼べる優れた構築性が認められる。特にロベルト・シューマンによってこうした指摘がなされ、現在では4曲を一組として演奏されることが多い。第3曲は「ロザムンデ」の主題をそのまま生かした洗練された変奏曲であり、単独での演奏機会も多い。
シューベルトは同時期に4つの即興曲 作品90、D899も作曲しているが、各作品の相互関連性・構築性に大きな違いがある。

4つの即興曲（D935）第2曲 Allegretto
変イ長調。4分の3拍子。優雅なメヌエット風の楽章。フルトヴェングラーも好んだといわれる重厚な和声。中間部は下属調変ニ長調。軽やかな三連符のアルペジョ。映画『神童』にも登場する。