ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58

ピアノ演奏:パウル・バドゥラ=スコダ Paul Badura-Skoda

第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章

 

フレデリック・ショパンのピアノソナタ第3番(ロ短調 作品58)は、1844年に作曲され、翌年出版されたピアノソナタである。ド・ペルテュイ伯爵夫人に献呈。「無理やりくくりつけた」と評された前作ピアノソナタ第2番(葬送)とは打って変わって古典的構成美を特徴とし、曲想、規模ともに堂々たる大作である。

第1楽章 Allegro maestoso ロ短調 4/4拍子
ソナタ形式。決然とした第1主題、ショパンらしい優雅で甘美な第2主題からなり、主題がソナタ形式にはふさわしくないとの批判もあるものの、ショパンの個性と創意が存分に生かされている。ロ短調で作曲した作曲者の作品はそれほど多くないが、ピアノ中心主義者としては運指の簡単なロ長調、音色の華やかなヴァイオリン的表現に近いのは開放弦で弾きこなせるニ長調であり両者の中間点としてロ短調を選んだ可能性がある。

ショパン:ピアノソナタ 第3番

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