ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58

ピアノ演奏:パウル・バドゥラ=スコダ Paul Badura-Skoda

第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章

 

第2楽章 Scherzo:Molto vivace 変ホ長調 4/3拍子
深刻な内容の多いショパンのスケルツォには珍しく、即興的で諧謔味を含む。主題部で右手最低音はG音であり、ヴァイオリンのそれと同一である。第1楽章同様に旋律線をヴァイオリンで追跡できる。“molto vivace”という表記は、ショパンの見解では高速演奏であるが、どの程度の高速であるのかまでは言及していない(当時では不治の病である肺病に罹患していた作曲者が、生命を意味するvivaceという語に何を込めていたかは研究が必要である)。中間部ではロ長調に転じ瞑想する。

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