ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19

指揮:トン・コープマン Ton Koopman
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
ピアノ:アレクサンドラ・ドヴガン Alexandra Dovgan
Stockholm, KONSERTHUSET From a livestream 12.05.2021

Piano Concerto No. 2 in B-flat major, Op.19
00:01 I. Allegro con brio
15:13 II. Adagio
23:57 III. Rondo Molto allegro
30:52 "Jesu bleibet meine Freude" from Cantata No. 147, version for piano arr. Myra Hess

ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1786年から1795年にかけて作曲したピアノ協奏曲。「第2番」とされているが、実際は第1番よりも先に作曲されている。
楽曲の規模や楽器の編成の点では第1番よりも小さく、またハイドンやモーツァルトの影響が強く残っている作品であるが、随所にベートーヴェンの個性と独創性が窺える。

従来は1793年頃から作曲とされていたが、近年になって作曲は1786年頃(あるいは翌年)から着手されたことが判明しており、順列としては、ピアノ協奏曲第0番 変ホ長調(WoO.4)の次に作曲に着手したことになる。また本作には4種類の改訂稿が存在し、これらの改訂稿はそれぞれボンに住んでいた時期(1790年頃,作曲者は当時20歳)から1798年(当時28歳)にかけて施している。
完成は1795年3月になされ、初演は同年の3月29日にウィーンのブルク劇場で催された慈善演奏会にて、ベートーヴェンのピアノ独奏によって行われた。この初演は作曲者にとって初のウィーンでのデビューであった。
カデンツァはベートーヴェン自身により1曲書かれ、81小節ある。これは後援者のルドルフ大公のために1809年頃に書かれたとされる。

出版:1801年12月にライプツィヒのホフマイスター・ウント・キュネル社より。本来は第1番より9ヶ月遅く楽譜が出版されたため第2番になったという。また出版時のエピソードとして、「ピアノ・パートはまだ書き上がっておらず、今になってやっと書いた」と出版社へ手紙を書き送っている。
献呈:ウィーンの宮廷顧問官のカルル・ニクラス・フォン・ニケルスベルクに献呈。

ベートーヴェンは本作を4度にわたって改訂を施しているが、本人は書簡において「あまり最良の出来とは言えない」と述べていることから、この作品に自信を持っていなかった。

楽器編成:楽器編成が小さい理由は、はじめ貴族の私邸で演奏することを想定して作曲したからではないかといわれている。
独奏ピアノ、フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦五部

曲の構成:全3楽章構成。演奏時間は約28分。
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ(Allegro con brio)変ロ長調、4分の4拍子。協奏風ソナタ形式。
第2楽章 アダージョ(Adagio)変ホ長調、4分の3拍子。変奏曲形式による緩徐楽章。
第3楽章 ロンド.モルト・アレグロ(Rondo, Molto allegro)変ロ長調、8分の6拍子。ロンド形式。

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