J.S.バッハ:2丁のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043

Netherlands Bach Society
佐藤俊介 Shunske Sato, violin and direction
Emily Deans, violin
Recorded for the project All of Bach on October 7th 2016 at the Muziekgebouw aan 't IJ, Amsterdam.

2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 は、ヨハン・ゼバスチャン・バッハが作曲した2つのヴァイオリンのための協奏曲で、彼の残した3曲のヴァイオリン協奏曲のうちの1曲にあたる。
対位法を正確に導入した作品で、2つのヴァイオリンと合奏部による「音の織物を編み上げる」ような構成。

第1楽章 ヴィヴァーチェ(Vivace)
第2ヴァイオリンが主題を奏で、第1ヴァイオリンがイ短調で応える。カノン風対位法による。合奏部は全体的に補佐役。

第2楽章 ラルゴ・マ・ノン・タント(Largo ma non tanto)
平行調のヘ長調。ゆるやかな8分の12拍子。高貴さを湛えた華麗な楽章である。第1楽章と同じように第2ヴァイオリン―第1ヴァイオリンの順に主題を重ねる。

第3楽章 アレグロ(Allegro)
ニ短調、4分の3拍子。やや急速な最終楽章。緻密な書法によって緊張感がはられ、軽快な旋律が流れるように繰り広げられてゆく。

バッハ:二つのヴァイオリンのための協奏曲

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