J.S.バッハ:カンタータ BWV 4 Nr.4 Arie - "Jesus Christus, Gottes Sohn"

指揮:カイ・ヨハンセン Kay Johannsen
Stiftsbarock Stuttgart
Andreas Weller (Tenor)
Auffuhrung im Rahmen des Zyklus’ Bach:vokal, Stiftskirche Stuttgart, 8.4.2016.

『キリストは死の縄目につながれたり』(Christ lag in Todes Banden)BWV4は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1708年に作曲したと推測される、復活祭の礼拝で演奏する教会カンタータ。全8曲からなり、第1曲のシンフォニアを除く7曲全てが、マルティン・ルター作のコラールを編曲したコラール変奏曲である。

第4曲 第3変奏「イエス・キリスト、神の御子」(Jesus Christus, Gottes Sohn)
テノール・ヴァイオリン・通奏低音、4/4拍子

唐突に、伴奏が激しい上下動と走句をともなうイントロを奏で、死の恐怖と生命の戦いを暗示すると、生命の将軍たるイエスを讃えつつ、テノールが高らかに歌い出す。テノールのメロディラインはコラールとほぼ同じで、伴奏が変奏の対象となっている。伴奏が重奏で激しく軋むと、討ち取られた死の骸が静まり返った伴奏と長く伸ばされたテノールのメロディの前に晒される。曲を締めくくるハレルヤ頌は、勝利の凱歌の如く怒号の反復として表現されている。
イエス・キリストはこられ、私たちの身代わりとなって罪を除かれ、死の権威を奪われた。死の刺がなくなった。ハレルヤ!

バッハ:カンタータ 第4番 キリストは死の縄目につながれたり

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