J.S.バッハ:カンタータ BWV 4 Nr.1 Sinfonia & Nr.2 Coro - "Christ lag in Todesbanden"

指揮:カイ・ヨハンセン Kay Johannsen
Vocal Ensemble:solistenensemble stimmkunst | Stiftsbarock Stuttgart
Auffuhrung im Rahmen des Zyklus’ Bach:vokal, Stiftskirche Stuttgart, 8.4.2016.

『キリストは死の縄目につながれたり』(Christ lag in Todes Banden)BWV4は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1708年に作曲したと推測される、復活祭の礼拝で演奏する教会カンタータ。全8曲からなり、第1曲のシンフォニアを除く7曲全てが、マルティン・ルター作のコラールを編曲したコラール変奏曲である。

第1曲 シンフォニア 弦楽器・通奏低音、4/4拍子
コラール旋律をちりばめた14小節の重苦しい楽曲。BACHのアルファベット4字の序数を合計すると14となることから、数象徴を好む研究者は、バッハの受難観を織り込んでいると述べていた。全体的に第1ヴァイオリンが沈痛なメロディを奏で、ヴィオラも2部編成に増強したうえで重厚な伴奏を加えてある。

第2曲 第1変奏「キリストは死の縄目につながれたり」(Christ lag in Todes Banden)合唱・弦楽器・通奏低音、4/4拍子
イントロなしでソプラノの定旋律から合唱が始まる。下三声の伴奏は節ごとに大きく様相を変える。人の罪を背負って繋がれたイエスを悼む半音階降下に始まる。しかし、復活と新たな生命を授ける奇蹟を歌うや、突き上げる上昇音で復活を暗示する。復活を喜ぶ人々の歓呼は激しい走句のリレーとなり、それは伴奏楽器にも引き継がれる。感謝の言葉はテノールを起点とするポリフォニーで歌い継がれ、最終的にアレグロの「ハレルヤ頌」の応酬へと高まる。
イエス・キリストは、私の罪の身代わりとなられ、復活された。ハレルヤ!

バッハ:カンタータ 第4番 キリストは死の縄目につながれたり

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