ピアニスト: ヴァレンティーナ・リシッツァ Valentina Lisitsa

ヴァレンティーナ・リシッツァ(ラテン転写 Valentyna Lysytsya、英字表記 Valentina Lisitsa、1969年12月11日 - )は、ウクライナ生まれのピアニスト。

現在、アメリカ合衆国に在住し、世界各地で演奏活動を行っている。夫のアレクセイ・クズネツォフもピアニストで、リシッツァとピアノデュオを演奏する。ベーゼンドルファー社製のピアノを愛用。

来歴

ヴァレンティーナ・リシッツァは、音楽家の家庭では無かったが、3歳でピアノを始め、1年後には最初のソロ・コンサートを催す。若くして音楽への才能を現したが、当時の夢はプロのチェス・プレーヤーになることであった。
ルイセンコ記念キエフ特別中等音楽学校を卒業後、キエフ音楽院へ進学。ヴァレンティーナ・リシッツァは数々のインタヴューの中で、自分は前途有望な学生とし教育を受けたが常に正反対のことばかりしていたと話している。同音楽院で後に夫となるアレクセイ・クズネツォフと出会う。音楽に真面目に取り組むようになり、1991年、2台ピアノのコンクールで最高峰と言われるマレイ・ドラノフ国際2台ピアノコンクールで優勝。1992年に渡米。同年アレクセイ・クズネツォフと結婚。

多くのピアノ独奏曲を録音した後、1995年にニューヨーク市リンカーン・センターでのモストリー・モーツァルト・フェスティバル(Mostly Mozart Festival)に出演し又、カーネギー・ホール、エイヴリー・フィッシャー・ホール、ウィーン楽友協会など世界を代表するコンサートホールで演奏した。

2006年、夫でピアニストのアレクセイ・クズネツォフが撮影・制作しアマゾンで売り出したDVD、Valentina Lisitsa Chopin Etudesは彼らによるYouTube投稿を契機にアマゾンでのその売上が急増。ヴァレンティーナ・リシッツァは、インターネットを通して、ついに世界的な名声を得るに至った。2007年よりYoutubeチャンネル ValentinaLisitsa を所持、その登録者は2017年11月時点で37万人を超える。

2012年5月、ロンドンのデッカ・レコード(Decca Records)と契約。同年6月、ロイヤル・アルバート・ホールで初リサイタルを行い、そのライヴは録音録画されCD/DVD発売されている。

2013年2月のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地での初演奏を皮切りにヨーロッパ全土、ワシントン、ブリスベン(オーストラリア)、ソウルでリサイタルを開催。2014年はロサンゼルス、パリ(サル・プレイエル他)、ミラノ、ウィーン、ドレスデン、ライプツィヒ、イスタンブール、サンパウロで演奏。同年、ベルリン交響楽団のソリストとして来日し、6月24~7月6日まで日本全国公演。その際、7月4日にタワーレコード渋谷でヴァレンティーナ・リシッツァのミニ・ライブとサイン会が開催された。

2015年は数々の交響楽団(シンシナティ交響楽団、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団ほか)のソリストとし演奏。ヨーロッパ、アメリカ大陸、アフリカ、アジアを含め世界中で演奏活動を行っている。

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