フルート奏者: エマニュエル・パユ Emmanuel Pahud

エマニュエル・パユ(Emmanuel Pahud, 1970年1月27日 - )は、フランス語圏スイス出身のフルート奏者。

パユ 「題名のない音楽会」に出演
Jan 31th 2011 / Bunkyo Civic Hall


経歴

ジュネーヴ生まれ。5歳でリコーダーを、6歳でフルートを始め、フィピップ・ビネとフランソワ・ビネに学んだ。バーゼルでペーター=ルーカス・グラーフに、パリ音楽院でフルートをアラン・マリオン、ミシェル・デボストに、室内楽をピエール=イヴ・アルトー、クリスチャン・ラルデに学び、1990年に首席で卒業した。その後もバーゼルでオーレル・ニコレに師事した。

受賞歴

主なコンクール入賞歴

活動

1989年から1992年までバーゼル放送交響楽団首席奏者を務めた。1991年10月にミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の入団試験を受けて合格し、1992年12月から首席奏者として演奏する契約であったが、1992年10月にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の入団試験を受けて合格したため、ミュンヘン・フィルでは一度も演奏していない。ベルリン・フィルでは1993年9月から首席奏者として演奏を開始した。2000年、抱える仕事の多さからオーケストラに休暇願を出そうとしたが認められなかったため6月に一時退団したが、2002年4月に復帰した。

演奏

リズム・音程は他に類を見ないほどの正確さであり、録音ではほぼ完璧な演奏を聴くことができる。世界中でソリストとして活躍し、多才ぶりや美音、天賦の音楽性やこの上ない演奏技巧によって称賛をかち得ている。バロック音楽ではノン・ビブラートでスピード感のある繊細な表現である一方、近現代の作品では透き通るようなピアニッシモから荒々しいフォルティッシモまでコントロール可能であり、特殊奏法も正確に演奏することができる。プロコフィエフのフルート・ソナタなどは、それまでのフルートの固定観念を打ち破るパワフルな演奏である。ピアニストのエリック・ル・サージュやクラリネット奏者のポール・メイエとも室内楽演奏で共演している。

録音

1996年よりEMIと契約して録音活動を開始した。ヴィヴァルディの協奏曲集、テレマンの協奏曲や、モーツァルトの協奏曲と四重奏曲、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、デュティユー、サンカンらのフランス近代の作品、プロコフィエフのソナタ、ハチャトゥリアンの協奏曲、イベールの協奏曲などを発表してきた。

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