シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ#3)ト短調 作品137-3 D 408

ヴァイオリン: ヘンリク・シェリング Henryk Szeryng
ピアノ: イングリッド・ヘブラー Ingrid Haebler
Recorded at an unknown location in July 1974

1. Allegro giusto(やや速く正確なテンポで)
2. Andante
3. Menuetto: Allegro vivace
4. Allegro moderato

ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 作品137 は、フランツ・シューベルトが1816年の3月から4月にかけて作曲したヴァイオリンとピアノのための作品集である。『ヴァイオリンソナチネ』や『ヴァイオリンソナタ』と表記される場合もある。

シューベルトは卓越したヴァイオリニストであり、1817年に『ヴァイオリンソナタ イ長調 作品162, D 574』を作曲するまでに、既に数多くの弦楽四重奏曲を作曲するなど、ヴァイオリンのための作品を幅広く作曲しており、本作品もその中の一つである。出版は作曲者の死後の1836年に、実兄のフェルディナントがディアベリ社から出版するに至った。シューベルト自身はこの作品の自筆譜に『ソナタ』と書いており、ソナチネとは書かれていないが、モーツァルトやベートーヴェンらの作品と比べると小規模な作品であるため、アントン・ディアベリらの手によって『ソナチネ』と題して出版された。

ヴァイオリンソナタ(ソナチネ)第3番 ト短調 作品137-3, D 408
第3番は、自筆譜にシューベルト自身の手によって「April 1816(1816年4月)」と書かれている。全4楽章構成。

第1楽章 アレグロ・ジュスト ト短調、4分の3拍子。
 冒頭は第1番と同様に、ピアノとヴァイオリンのユニゾンでやや深刻な雰囲気を出している。

第2楽章 アンダンテ 変ホ長調、4分の2拍子。

第3楽章 メヌエット:アレグロ・ヴィヴァーチェ - トリオ 変ロ長調 - 変ホ長調、4分の3拍子。

第4楽章 アレグロ・モデラート ト短調、4分の2拍子。
 最後はト長調に変わり、穏やかに終わる。

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