J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ Weihnachts Oratorium BWV 248 Ⅰ(第1曲~第9曲)

指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド Jan Willem de Vriend
コンバッティメント・コンソート・アムステルダム Combattimento Consort Amsterdam
カペラ・アムステルダム Cappella Amsterdam

第1部 降誕節第1祝日用 (12月25日)
第1曲 合唱「歓呼の声を放て、喜び踊れ」
第2曲 レチタティーヴォ「その頃皇帝アウグストより勅令出で」
第3曲 レチタティーヴォ「今ぞ、こよなく尊きわが花嫁」
第4曲 アリア「備えせよ、シオンよ、心からなる愛もて」
第5曲 コラール「如何にしてわれは汝を迎えまつり」
第6曲 レチタティーヴォ「しかしてマリアは男の初子を生み」
第7曲 コラールとレチタティーヴォ「彼は貧しきさまにて地に来りましぬ/たれかよくこの愛を正しく讃えん」
第8曲 アリア「大いなる主、おお、強き王」
第9曲 コラール「ああ、わが心より尊びまつる嬰児イエスよ」

バッハはオラトリオと題する作品を1734年から1735年にかけて3つ作曲している。3つのオラトリオのうちの1つは、クリスマスから顕現節までの祝日のための『クリスマス・オラトリオ』で、残る2つは復活祭のための『復活祭オラトリオ』BWV249と昇天祭のための『昇天祭オラトリオ』BWV11である。当時バッハはカントルに就任した時に比べて、オラトリオを作曲する機会がほとんどなかったが、この3つのオラトリオが生まれた背景には、教会音楽に新たな境地を開こうとするバッハの何らかの意欲があったと考えられている。
『クリスマス・オラトリオ』は1734年に作曲され、楽曲の合唱曲とアリアの大半と器楽伴奏つきレチタティーヴォの一部は旧作のカンタータからの転用で、第1部から第4部の合唱曲やアリアのもとになったのは2つの世俗カンタータ『岐路に立つヘラクレス』BWV213と『太鼓よ轟け、ラッパよ響け』BWV214の音楽である。改作した『クリスマス・オラトリオ』は、原曲のカンタータからの転用が自然に行われており、両者がよく対応しているため、バッハは2つの世俗カンタータを作曲した1733年に再度クリスマス用の宗教曲に転用する構想を予め練っていたと考えられている。
なお、『クリスマス・オラトリオ』は全6部から成る連作カンタータ集であるが、全曲はいちどに演奏されるのではなく、本来は教会暦に沿ってクリスマスから顕現節(1月6日)にかけての日曜祝日に1部ずつ分けて演奏されるものである。バッハは聖トーマス教会の第1聖歌隊を率いて、聖ニコライ、聖トーマスの両教会を往復しつつ、このオラトリオを演奏したという。
第2部冒頭のシンフォニアは全曲中唯一器楽のみで演奏されるが、有名な曲でもあり、しばしば単独でも演奏される。

バッハ:クリスマス・オラトリオ

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