ナターシャ・グジー Nataliya Gudziy

ナターシャ・グジー(Nataliya Gudziy、1980年2月4日 - )は、ウクライナ出身で日本で活動している歌手、バンドゥーラ演奏家(バンドゥリースト)である。

概要

ウクライナのドニエプロペトロフスク州(現ドニプロペトロウシク州)の村に生まれ、チェルノブイリ原子力発電所から3.5kmのプリピャチに転居した。1986年4月26日のチェルノブイリ原子力発電所爆発事故によって被曝した後、避難生活で各地を転々としてキエフ市に移住する。

ウクライナの民族楽器バンドゥーラの音色に魅せられ、8歳より音楽学校で学ぶ。チェルノブイリ原発事故で被災した少年少女を中心に結成された民族音楽団「チェルボナ・カリーナ」(チェルノブイリの赤いカリーナの実)のメンバーとして、1996年、1998年に来日し、全国で救援コンサートを行う。

2000年からは日本語を学びながら日本での本格的な活動を開始。その透明で美しい水晶の歌声とバンドゥーラの可憐な響きは、多くの聴衆の心を惹きつけている。

1999年、2000年には、「消えた故郷」「消えた故郷2」(チェルノブイリ子ども基金)を救援CDとして発売。2002年には井上鑑プロデュースの「セルツェ(こころ)」(音楽センター)を発表。2004年12月、来日5周年記念アルバム『Nataliya(ナタリア)』とクリスマスアルバム『Merry Christmas』(ともにオフィスジルカ)を同時発売。2006年1月には、チェルノブイリ20年救援アルバム『こころに咲く花』(音楽センター)を発表。11月には、ウクライナの故郷や家族への想い、チェルノブイリ原発事故の体験、日本での音楽活動などについて日本語で綴った著作に5曲入りCDをセットにした初のCDブック『ふるさと-伝えたい想い-』を発売した。

2005年7月のウクライナ大統領ヴィクトル・ユシチェンコ来日の際には、首相官邸での小泉純一郎首相主催の夕食会に招かれ、演奏を披露。チェルノブイリ救援コンサートのほか、テレビ、ラジオ、音楽教室や学校での国際理解教室など多方面で活躍している。2016年には、音楽を通じた日本とウクライナの相互理解の促進に対する功績が認められ、日本国外務省から外務大臣表彰を受けた。

同じく日本で活動しているバンドゥーラ奏者、カテリーナ・グジーは実妹。

出演

視点・論点 (2008年8月6日) - 上述にもあるチェルノブイリ原発事故を引き合いに出し、生命の尊厳を訴え、生命の尊厳に関わりのある曲として『いつも何度でも』の演奏・歌唱を披露した。

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