ワルトトイフェル: ワルツ「女学生」 "Estudiantina" 作品191

指揮: ユージン・オーマンディ Eugene Ormandy
フィラデルフィア管弦楽団 Philadelphia Orchestra
録音:1967年4月20日 タウン・ホール (フィラデルフィア)

ワルツ『女学生』(スペイン語: Estudiantina waltz、英語: Band of Students Waltz)作品191は、エミール・ワルトトイフェルの作曲(編曲)したワルツ。
広く使われている訳題「女学生」は、原題の"Estudiantina"(学生の楽隊の意)を、両性同形名詞"estudiante"(学生)の女性形と誤ったものと考えられる。

ポール・ラコーム(英語版)の作曲した同名の重唱曲やスペインの俗謡を素材として、1883年に作曲された。当初四手ピアノのために書かれ、その後現在親しまれる管弦楽版が作られた。『スケーターズ・ワルツ』などと並ぶワルトトイフェルの代表作の一つである。

テンポ・ディ・ヴァルス、ニ長調、3/4拍子。カスタネットが印象的に用いられる。
ワルトトイフェルの他の作品やヨハン・シュトラウス2世の作品の大部分と同様に、複数のワルツがポプリ形式で連なっていく。各部分は三部形式をなしている。ワルトトイフェルが多くの作品で用いた大規模な序奏とは異なり、主題の動機を用いた短い前奏で始まる。

"Estudiantina"(ルフラン)
ラコームの旋律を用いた部分。トゥッティで奏され、軽やかな後半を挟んで冒頭が再現される。

"Estudiantina"(クプレ) - 「秋の歌」("Chanson d'Automme")
ト長調となり、トランペットの独奏が旋律を奏する。活動的な部分が中間部を形成する。

「ホタ」("Jota de la Estudiantina") - "Tirana" ニ長調。華やかなパッセージで始まる。中間部はロ短調となり、強いスペイン情緒を醸し出す。

「カディスの港」("De Cadiz al Puerto") - 「トリピーリ」("El Tripili")
ト長調。穏やかな旋律が奏され、後半は活動的となる。
その後、ニ長調で"Estudiantina"(ルフラン‐クプレ)が再現され、華やかなコーダで終わる。

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