ワーグナー: 楽劇「神々の黄昏」第3幕 ジークフリートの葬送行進曲 Siegfried's Funeral March

指揮: ピエタリ・インキネン Pietari Inkinen
ニュージーランド交響楽団 New Zealand Symphony Orchestra

『神々の黄昏』(ドイツ語: Gotterdammerung)は、リヒャルト・ワーグナーが1869年から1874年までかけて作曲し1876年に初演した楽劇。ワーグナーの代表作である舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』四部作の4作目に当たる。

「ジークフリートの葬送行進曲」
第3幕第2場と第3場の間奏曲として演奏される「ジークフリートの葬送行進曲」は、これに先立って瀕死のジークフリートがブリュンヒルデの覚醒を回想する場面とともに、『ニーベルングの指環』全体の「第一フィナーレ」の役割を果たしている。音楽は独立した管弦楽曲としても演奏される。
曲は、音楽の機能によって「哀悼」、「葬送」、「舞台転換」三つの部分に分けられる。

 哀悼
ハ短調。死を象徴する減5度音程が多用され、息の長い緊張が持続する。低弦に「英雄の死の動機」が繰り返されるうちに、「ヴェルズングの苦難の動機」が現れる。
 葬送
「厳かに」(前半)と「表情豊かに」(後半)の二つの部分からなる。 前半は、「ヴェルズングの英雄の動機」がハ短調、ヘ短調で示され、変ニ長調に転じる。後半は、『ヴァルキューレ』第1幕でのジークムントの嘆き「お分かりでしょう、フリートムントと名乗らぬわけも」が再現、木管に「ジークリンデの動機」と「ヴェルズングの愛の動機」が連結され、低音部に「ヴェルズングの苦難の動機」が再び出る。
 舞台転換
トランペットに「剣の動機」が本来のハ長調で現れ、これに導かれてオーケストラが全開となる。ホルンに「ジークフリートの動機」(ハ短調)、金管群に「ジークフリートの英雄の動機」(変ホ長調)がそれぞれ初出の調性に立ち返って再現、総括する。

Wikipedia

inserted by FC2 system