チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36 第1楽章-1

指揮:マイケル・ティルソン・トーマス Michael Tilson Thomas
サンフランシスコ交響楽団 San Francisco Symphony Orchestra

第1楽章-1 第1楽章-2 第2楽章 第3楽章 第4楽章

 

特別に神経質で感情過多でありながらも重厚なこの交響曲はチャイコフスキーにとって一番ヒットした曲の一つでもある。同ジャンルにおける前作交響曲第3番から本作への飛躍は、ベートーヴェンの交響曲第2番と第3番の関係にも例えられ、この作品によりチャイコフスキーのシンフォニストとしてのキャリアが決定付けられたといえる。また作風も大きな転換点を迎え、これ以後チャイコフスキーは独自の世界に踏み込んでいくことになる。 この交響曲では、彼自身の暗黒の運命に対する絶望とあきらめ、また運命との戦いと勝利が描かれているとされる。

第1楽章 Andante sostenuto - Moderato con anima - Moderato assai, quasi Andante - Allegro vivo
 ヘ短調、序奏付きのソナタ形式 曲頭のホルンとファゴットのファンファーレは運命の警告を意味し、主部の中ほどでも金管群の強奏で容赦なく飛び出してくる。このモチーフは全曲の主想旋律となる。決然とした打音の後、第1主題を導入しながら静まった後、第1主題が弦で提示され、ここから提示部となる。徐々に盛り上がっていき、木管が加わり、最初の悲劇的なクライマックスを築く。続いて、木管に柔らかな第2主題が現れ、さらに推移主題が弦に現れる。この主題も大きく発展し、独特のリズムを持ったコデッタになだれ込み、主想旋律のファンファーレで展開部へ入る。第1主題により曲は進み、やがて主想旋律も戻ってくると、主想旋律と第1主題により劇的クライマックスを築いてゆく。その頂点で主想旋律がなり、第1主題がくる。ここから再現部に入り、すぐに第2主題が再現する。推移主題は発展部分がそのまま省略されそのままコデッタになだれ込む。やはり主想旋律によりコーダが始まり、行進曲調に変形された第1主題と主想旋律によって最後の大きなクライマックスを築き、ヘ短調の長い和音で終わる。 演奏時間は17.5~20分程度。

交響曲第6番 (チャイコフスキー)

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