チャイコフスキー:ピアノ曲集「四季」1月 ~ 12月(全曲)

ピアノ: オルガ・シェプス Olga Scheps
Live recording April 29, 2016

『四季』(原題:Les Saisons)作品37bは、ピョートル・チャイコフスキーが作曲した、ロシアの一年の風物を各月ごとに12のピアノ曲で描写した作品集。

雑誌「ヌーヴェリスト」(ゴシップ好きまたは短編小説家の意味)の企画依頼で1875年から翌年にかけて作曲され、1885年に曲集として出版された。12曲とも三部形式で書かれている。また、各曲ともロシアの詩人が各月の風物を題材にした作品を参考にしているという。作曲当時ロシアでは旧暦を使っていたため、それぞれの月の季節感は現在と多少ずれている。
後にソ連の指揮者・作曲家のアレクサンドル・ガウクが管弦楽編曲を施している。

1月 炉端にて
イ長調。アレクサンドル・プーシキンの詩による。
2月 謝肉祭
ニ長調。ピョートル・ヴャゼムスキーの詩による。
3月 ひばりの歌
ト短調。アポロン・マイコフの詩による。
4月 松雪草(雪割草)
変ロ長調。マイコフの詩による。
5月 白夜(五月の夜)
ト長調。アファナーシー・フェートの詩による。
6月 舟歌
ト短調。4分の4拍子。アレクセイ・プレシチェーエフの詩による。物悲しい旋律が繰り返される。中間部では4分の3拍子となる。
7月 刈り入れの歌(草刈り人の歌)
変ホ長調。アレクセイ・コリツォフの詩による。
8月 収穫の歌(取り入れ)
ロ短調 (中間部 平行調のニ長調)。コリツォフの詩による。
9月 狩りの歌(狩)
ト長調。プーシキンの詩による。
10月 秋の歌
ニ短調。アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイの詩による。演奏記号が特徴的で、ものさびしい季節の情感をシンコペーションを使って歌い上げている。
11月 トロイカで
ホ長調。ニコライ・ネクラーソフの詩による。この曲集で最もよく知られている曲である。ペンタトニックを用いている。
12月 クリスマス週(=聖誕祭から主顕節までの期間)
終曲。4分の3拍子のワルツ。変イ長調。半音階を使って転調している。ヴァシーリー・ジュコーフスキーの詩による。
 

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