チャイコフスキー:ピアノ曲集「四季」より 11月 トロイカ troika(3頭立ての馬橇または馬車)

arr. for MIDI by Bernd Krueger

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーのピアノ曲集『四季』作品37bは、ロシアの一年の風物を各月ごとに12のピアノ曲で描写した作品集である。雑誌「ヌーヴェリスト」(ゴシップ好きまたは短編小説家の意味)の企画依頼で1875年から翌年にかけて作曲され、1885年に曲集として出版された。全体的に演奏は平易で、なおかつ作者特有のロマン的詩情も豊富なことから、愛好者も多い。なお、各曲ともロシアの詩人が各月の風物を題材にした作品を参考にしているというが、曲想との結びつきの強さは曲によってまちまちである。
1月~12月の12曲から構成される。

11月 トロイカで ホ長調。ニコライ・ネクラーソフの詩による。この曲集で最もよく知られている曲である。
『トロイカ』は、ロシアの民謡。
原題の直訳は「ほら、郵便トロイカが駆けている」。トロイカとは元来、3つ組という意味だが、ここでは、3頭立ての馬橇または馬車(troika)のことである。
金持ちに恋人を奪われた若い馭者の悲しみを歌った哀切な歌である。ただし日本語で主に歌われるのは、楽団カチューシャによる陽気な歌詞である。

 

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