テノール:パヴォル・ブレスリク Pavol Breslik
The Royal Opera
『エフゲニー・オネーギン』(Eugene Onegin)作品24は、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲のオペラ。アレクサンドル・プーシキンの韻文小説『エフゲニー・オネーギン』が原作で、作曲者自身とシロフスキーがリブレットを書いた。チャイコフスキーの全10作のオペラの中では最も頻繁に上演される作品である。
第2幕 第2場 水車小屋・冬の早朝
決闘の場所とされた早朝の水車小屋。レンスキーは自らが連れてきた立会人のザレツキーと共にオネーギンが現れるのを待っているが、約束の時間となっても彼は姿を現さない。レンスキーは人生とオリガへの未練を吐露する(アリア『わが青春の輝ける日々よ』)。やがてオネーギンが立会人のギヨーと共に姿を見せる。オネーギンとレンスキーはここに至ったいきさつに後悔の念を覚えながらも、促されるままにピストルを手に向かい合って立つ。銃声が響き、レンスキーが倒れる。ザレツキーがレンスキーの死を確認すると、オネーギンは恐怖のあまりその場にうずくまる。