ヨハン・シュトラウスⅡ:「皇帝円舞曲」 "Kaiser-Walzer"

指揮: ヘルムート・フロシャウアー Helmuth Froschauer
WDR Funkhausorchester
2017.11.18.18にケルンのWDRファンクハウスで開催されたオーケストラ創立70周年記念コンサートの一環としてライヴ録音。

『皇帝円舞曲』(ドイツ語:Kaiser-Walzer)作品437は、ヨハン・シュトラウス2世が1889年に作曲した演奏会用のウィンナ・ワルツ。原題のまま『カイザー・ワルツ』と呼ばれることも多い。

晩年の作品の中では最も高い人気を誇っており、シュトラウス2世の「十大ワルツ」に数えられ、その中でも『美しく青きドナウ』と『ウィーンの森の物語』とともに「三大ワルツ」に数えられる。曲調壮大なワルツ幻想曲の趣があり、和声の扱いは他の代表曲に比べ遥かに巧緻である。フルトヴェングラーのように、ウィンナ・ワルツの中では本作のみを繰り返し取り上げた指揮者もいる。カラヤンもシュトラウス2世のワルツとしては最多の8回の録音を残した。

構成
序奏 テンポ・ディ・マルチア、ハ長調、2分の2拍子。
行進曲風の序奏で開始され、続いて第1ワルツの主旋律が4分の4拍子でゆっくりと演奏され、再び初めの行進曲が繰り返される。そしてテンポ・ディ・ヴァルスを経て、ワルツ部分に移行する。

第1ワルツ ハ長調、二部形式。ワルツには珍しいことに、反復の指定はない。
第2ワルツ 変イ長調、二部形式。
第3ワルツ ハ長調、二部形式。
第4ワルツ ヘ長調、三部形式。

後奏
第1ワルツの主旋律を暗示する導入に続いて、その旋律がはっきりと示され、やがて第3ワルツの旋律が奏でられる。再び第1ワルツの主旋律が静かに示され、一転して急激な結びに移り、力強く終わる。

ニューイヤーコンサート
「三大ワルツ」の一角であることから、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートのプログラム上においても、特に頻繁に取り上げられる作品の一つとなっている。

皇帝円舞曲

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