ラヴェル: ボレロ Bolero

作曲者自身によるピアノ連弾用編曲版 / オーケストラ版
Primo: タチアナ・プリマク=フーリー Tatiana Primak-Khoury
Secondo: Mohamad Sabalbal
Live from Balamand University バラマンド大学(レバノン) November 21 , 2015

『ボレロ』(仏: Bolero )は、フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽。同一のリズムが保持される中で、2種類のメロディーが繰り返されるという特徴的な構成を有しており、現代でもバレエの世界に留まらず、広く愛される音楽の一つである。2016年5月1日、本国フランスにおいて著作権が消滅した。

楽曲(原曲)
ハ長調で、一般的な演奏では、この曲の長さは15分程度である。 この曲は、次のような特徴を持つ。
最初から最後まで(最後の2小節を除く)同じリズムが繰り返される。
最初から最後まで1つのクレッシェンドのみ
メロディもA、B、2つのパターンのみ
これだけを見ると極めて単調なように思われるが、実際の演奏は非常に豊かな色彩をみせる。曲は、スネアドラムによる後述のリズムが刻まれる中、フルートによって始まる。フルートはAの演奏を終えるとスネアドラムと同じリズムを刻み始め、代わってクラリネットがAのメロディーを奏でる。このように、次々と異なった楽器構成によりメロディーが奏でられ、メロディーもリズムも次第に勢いを増していく。そして最後には、フルート、ピッコロ、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、コーラングレ、クラリネット、ファゴット、コントラファゴット、ホルン、トランペット、ピッコロ・トランペット、トロンボーン、テューバ、チェレスタ、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、スネアドラム、バスドラムという大編成で、フルート単独の時と同じメロディーが奏でられる。圧倒的な重厚さ(並行3度や5度を組み合わせたりもしている)でA、Bのメロディーを演奏すると、曲は初めてA、Bのメロディーを離れた旋律に移り、音量も最高潮を迎えた直後、最後の2小節で下降調のコーダで収束し、終焉を迎える。現代音楽のミニマル・ミュージックに通じる展開である。

Wikipedia

inserted by FC2 system