ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 作品19

チェロ: 伊藤 悠貴 Yuki Ito
  ライフワークとするセルゲイ・ラフマニノフ作品の演奏において国際的に高い評価を得ており、
  特にチェロソナタ (ラフマニノフ)の演奏・解釈が著名である。
ピアノ:ダニエル・キング=スミス Daniel King-Smith
Live from a recital in Tokyo on 16/Jan/2015 東京文化会館小ホール

I. Lento - Allegro moderato 0:00
II. Allegro scherzando 13:41
III. Andante 20:33
IV. Allegro mosso 26:43

セルゲイ・ラフマニノフの《チェロ・ソナタ ト短調》作品19は、1901年に作曲されたチェロとピアノのためのソナタ。ピアノに大役が課せられている。

ラフマニノフは1900年までの3年間を、あまり生産的でなく過ごした。このような状況に至ったのは、《第1交響曲》が初演の後で酷評されてからだった。それからのラフマニノフは鬱病に苛まれ、ニコライ・ダーリ博士の催眠療法を受けている。1900年にラフマニノフは《ピアノ協奏曲 第2番》に取り組んだ後、速やかに《チェロ・ソナタ》に着手したのであった。

本作は、作曲者の友人アナトーリー・ブランドゥコーフに献呈され、1901年11月24日にブランドゥコーフと作曲者自身のピアノによってモスクワで初演されている。ブランドゥコーフは《悲しみの三重奏曲 第1番》(1892年完成)の初演者でもあった。
ロマンティックな雰囲気は、とりわけアンダンテ楽章において顕著である。一方、第2楽章はずっと荒々しく、旋律的な部分と好対照をなしている。

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