ニールセン: フルート協奏曲 FS.119

指揮:ハイメ・マルティン Jaime Martin
hr交響楽団 hr-Sinfonieorchester
フルート:Clara Andrada de la Calle

フルート協奏曲(Flute Concerto)FS.119は、1926年10月1日に完成(1927年改訂)したカール・ニールセンの2作目の協奏曲である。15年前に作曲した前作の協奏曲、ヴァイオリン協奏曲と同じく2楽章制であるが、こちらは室内楽的な作品となっている。

ニールセンは親しかったコペンハーゲン管楽五重奏団のために管楽五重奏曲を作曲して、成功を収めている。その後、ニールセンは団員全員のために協奏曲を作曲する計画を思いつき、最初に完成したのがこのフルート協奏曲である。同五重奏団のフルート奏者、ホルゲル・ギルベルト=イェスペルセンに贈呈されている。
この曲の楽器編成は特徴的であり、フルートとトランペットをオーケストラに参加させていない。

第1楽章 アレグロ・モデラート
中間部では独奏フルートがティンパニやトロンボーンを相手に動き回るのが印象的。

第2楽章 アレグレット
大きく分けて、印象的な弦楽器のメロディーから始まるアレグレット(途中にアダージョ・マ・ノン・トロッポを挟む)と、行進曲風という意味のテンポ・ディ・マルチャの2つの部分から構成されている。最後の部分はトロンボーンのグリッサンドが入る。

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