マーラー:連作歌曲「亡き子をしのぶ歌」 "Kindertotenlieder"

指揮:マリス・ヤンソンス Mariss Jansons
バイエルン放送交響楽団 Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
コントラルト: ゲルヒルト・ロンベルガー Gerhild Romberger

1. "Nun will die Sonn'so hell aufgeh'n" 「いま晴れやかに陽が昇る」
2. "Nun seh' ich wohl, warum so dunkle Flammen."  「なぜそんなに暗い眼差しだったのか、今にしてよくわかる」
3. "Wenn dein Mutterlein." 「きみのお母さんが戸口から入ってくるとき」(9:49)
4. "Oft denk' ich, sie sind nur ausgegangen."  「いつも思う。子供たちはちょっと出かけただけなのだと」
5. "In diesem Wetter!" 「こんな嵐のときに」

『亡き子をしのぶ歌』 (Kindertotenlieder) はグスタフ・マーラーが作曲した声楽とオーケストラのための連作歌曲である。『子供の死の歌』とも訳される。歌詞はフリードリヒ・リュッケルトの同名の詩による。原詩はリュッケルトの作った425篇から成る詩集であり、彼の子供のうち2人が16日の内に相次いで死ぬという悲しい出来事のあった後、1833年から1834年までの間に書かれた。マーラーは425篇から5篇を選び、1901年から1904年にかけて作曲した。
歌はマーラーの後期ロマン派的な作風によって書かれており、曲が表現する雰囲気と印象は、それらのタイトルによってよく示されている。終曲は長調で終わり超越した雰囲気がある。曲集の痛ましさは、彼がこの曲集を書いた4年後に、マーラーがまさに娘マリアを猩紅熱によって4歳で失ったという事実によって増大させられる。彼はグイド・アドラーに書いた手紙の中でこう語っている。「私は自身を、私の子供が死んだと想定して書いたのだ。もし私が本当に私の娘を失ったあとであったなら、私はこれらの歌を書けたはずがない」。

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