フォーレ:レクイエム Requiem ニ短調 作品48

指揮: パーヴォ・ヤルヴィ Paavo Jarvi
パリ管弦楽団 Orchestre de Paris

 

レクイエムの傑作として知られ、フォーレの全作品中で最も演奏機会が多い。フォーレの音楽活動のなかでは、ピアノ四重奏曲第2番ト短調作品45、あるいは『パヴァーヌ』作品50などと並んで、中期の幕開きを告げる代表的な作品に位置づけられる。演奏時間約40分。
しばしば、モーツァルト、ヴェルディの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる。

楽曲構成 第4曲「ピエ・イェス」を中心とした対称的な配置が認められる。「ピエ・イェス」は、残されているスケッチの最も早い段階から姿を見せており、構成的にも音楽的にも全曲の核と見られる。各曲ではいくつかの動機が共通して使用されており、関連づけられている。

第1曲 イントロイトゥスとキリエ(Introitus et Kyrie)ニ短調。
オーケストラのユニゾンによる重々しい主音で始まる。分散和音線を基調としたテノール、変ロ長調に転じた甘美なソプラノ、フォルティッシモの合唱と続く。キリエではやや律動的になる。

第2曲 オッフェルトリウム(Offertorium)ロ短調。
オ・ドミネの部分はアルトとテノールとバス(3回目から)によるカノン風。中間部はバリトン独唱によるホスティアスとなる。同音反復による朗唱が特徴的。清澄なアーメンコーラスで締めくくられる。アーメンコーラスの部分はわずかな小節ではあるがロ長調に転じている。

第3曲 サンクトゥス(Sanctus)変ホ長調。
弦とハープの分散和音、ヴァイオリンのオブリガートに伴われ、ソプラノとテノールが互いに歌い交わしながら感動的なオザンナの部分に達する。

第4曲 ピエ・イェズ(Pie Jesu)変ロ長調。
ソプラノ独唱。オーケストラは独唱の余韻のように寄り添う。

第5曲 アニュス・デイ(Agnus Dei)ヘ長調。
弦による優雅な主題に乗ってテノールが歌う。中間部では聖体拝領唱(Communio)からLux aeternaの部分が挿入され、幻惑的な転調をみせる。クライマックスに達すると、第1曲「入祭唱」の冒頭部分が再現される。

第6曲 リベラ・メ(Libera me)ニ短調。
この曲と第7曲「イン・パラディスム」は、本来のミサに入っておらず、ミサ終了後の祈りの歌が採られている。低弦のピチカートが特徴的なオスティナートリズムの上にバリトン独唱が歌う。中間部にはいると劇的になり、Dies irae, dies illaでは激しく歌われる。初めの部分に戻って、合唱がユニゾンで幅広く歌う部分は印象的。

第7曲 イン・パラディスム(In paradisum)

フォーレ:レクイエム

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