ブルックナー: 交響曲 第7番 第2楽章 Adagio

指揮: クラウディオ・アバド Claudio Abbado
ルツェルン祝祭管弦楽団 Lucerne Festival Orchestra

 

アントン・ブルックナーの交響曲第7番ホ長調は、彼の交響曲中、初めて、初演が成功した交響曲として知られている。1884年のこの初演以来、好評を博しており、第4番と並んで彼の交響曲中、最も人気が高い曲の一つである。

第2楽章 アダージョ 嬰ハ短調、4/4拍子(4分の4拍子)。“Sehr feierlich und sehr langsam”(非常に荘厳に、そして非常にゆっくりと)。 A - B1 - A - B2 - A のロンド形式。
主要主題は嬰ハ短調で、Bは1回目が嬰ヘ長調で登場する。(モデラート、第37小節から) 主要主題の1回目の再現は、再び“Tempo I. Sehr langsam”(元の速さで、非常にゆっくりと)の指示に戻り、第77小節から始まるが、今度は早いペースで転調を繰り返しながら進行する。 Bの2回目は変イ長調で、第133小節から始まり、再びモデラートのテンポになる。ここはすぐに終わり、主要主題の2回目の再現が、第157小節から始まる。 6連音符の上に乗せられた主題は、ついに第177小節で破裂のクライマックスを迎える(ハース版以外の版では、ここで打楽器も加わる)。そして第184小節(スコア練習記号X)から、ワーグナーのための「葬送音楽」が開始され、4本のワグナーチューバが厳粛な音楽を奏でる。最後は主要主題が、異名同音で同主調の変ニ長調で奏され、消えるように静かに締めくくられる。

交響曲第9番 (ブルックナー)

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