ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98 第3楽章

指揮:小澤 征爾 Seiji Ozawa
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Vienna Philharmonic Orchestra

第1楽章 第1-2楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章

 

第3楽章 アレグロ・ジョコーソ ハ長調。2/4拍子。ソナタ形式。
過去3曲の交響曲の第3楽章で、ブラームスは間奏曲風の比較的穏やかな音楽を用いてきたが、第4番では初めてスケルツォ的な楽章とした(ただし、3拍子系が多い通常のスケルツォと異なり、2/4拍子である)。 冒頭、第1主題が豪快に奏される。一連の動機が次々に示され、快活だがせわしない印象もある。ヴァイオリンによる第2主題はト長調、やや落ち着いた表情のもの。展開部では第1主題を扱い、トライアングルが活躍する。ホルンが変ニ長調でこの主題を変奏し、穏やかになるが、突如、第1主題の途中から回帰して再現部となる。コーダでは、ティンパニ(全交響曲中この曲のこの楽章と第4楽章では3台使用、通常は2台)の連打の中を各楽器が第1主題の動機を掛け合い、大きな振幅で最高潮に達する。

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