ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15

指揮: セルジュ・チェリビダッケ Sergiu Celibidache
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 Münchner Philharmoniker
ピアノ:ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim
Recorded live at the Stadthalle Erlangen(ドイツ・バイエルン州エアランゲン), 1991

 

ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調作品15は、ヨハネス・ブラームスの初期の代表的作品の一つで、最初に作曲された協奏曲。管弦楽曲としても『セレナード第1番』の次に書き上げられ、1857年に完成された。
原語曲名:Konzert fur Klavier und Orchester Nr. 1 d-Moll op. 15(ドイツ語)
作曲時期:1854年から1857年。
初演:1859年1月22日にハノーファーにて、作曲者ブラームス自身の独奏ピアノ、ヨーゼフ・ヨアヒムの指揮による。

第1楽章 Maestoso ニ短調 4分の6拍子 協奏的ソナタ形式。
Allegroなどの速度標語を使わず、Maestoso(堂々と、威厳をもって)とのみ書かれており、極めて珍しい。第1主題はティンパニのロールとニ短調のオーケストラの和音に乗って変ロ長調で始まる。経過句になってようやくニ短調となるが、このような出だしの調性をぼかす手法はブラームスの作品にたびたび登場する。変ロ短調の副主題を経て、夜想曲風にピアノ独奏が始まる。第2主題はヘ長調でピアノ独奏が提示する。展開部では主に第1主題が取り上げられ、定石とは異なりイ短調で第1主題が再現され、主調に転ずる。副主題、第2主題再現を経て副主題の音価を短くした激しいコーダで締めくくられる。カデンツァは置かれていない。

第2楽章 Adagio ニ長調 4分の6拍子 三部形式。
弦楽器とファゴットによる、下降音形の主部に対して、中間部はピアノによる強奏がコントラストをなす。曲の最後に短いカデンツァがある。なお、ラテン語で祈祷文の一節『ベネディクトゥス』が引用されており、これはシューマンの死後の平安を祈ったものとも、夫を喪ったクララ・シューマンの悲しみを慰めようとしたものとも伝えられる。 ブラームスはクララへの手紙の中で、この楽章を新たに書き起こしたことについて「あなたの穏やかな肖像画を描きたいと思って書いた」と述べている。

第3楽章 Rondo: Allegro non troppo ニ短調 2分の2拍子
バロック風のピアノによるロンド主題を中心としたロンド形式。ABACABの形をとる。2つの副主題はロンド主題が派生したものと考えられる。中間部では副主題によるフゲッタが展開される。ロンド主題の三現後、2つのカデンツァがあり、最初のカデンツァでニ長調になり、ロンド主題がテンポを緩めて再現した後、第2カデンツァを経てPiu animatoとなり、華麗に曲を結ぶ。

ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番

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