ピアノ連弾
Primo: アンナ・ポロンスキー Anna Polonsky
Secondo: エマニュエル・アックス Emanuel Ax
Recorded July 29, 2015
《4手のためのワルツ集(または16のワルツ)》作品39は、ヨハネス・ブラームスによるピアノのための連弾曲集。1865年に出版され、畏友エドゥアルト・ハンスリックに献呈された。作曲者自身の見込みに反して、ビーダーマイヤー時代における家庭音楽への需要の高さから、売上げは非常に好調で、ほかに独奏版も発表された。また、作曲者自身の編曲による2台ピアノ版(第1、2、11、14、15番のみ)も発表されている。
ショパンのような高雅な洗練には欠けるものの、総じて小ぶりで親しみ易い。楽曲ごとに様々な性格の違いが見られ、ウィンナワルツよりもレントラーに近いもの、リズムに凝ったもの、スラヴ風の愁いを含んだもの、ハンガリー風のにぎやかな曲想をもつもの、子守唄風のもの、夜想曲風のものとさまざまである。しかし、簡潔で素朴なうちにも、緊密で明晰な形式感や、音楽的な趣味といったブラームス作品の特徴が凝縮されており、ちょうどショパンの場合の《前奏曲集》作品28と似たような特質を帯びている。
曲の配列は以下の通り。特に15番は、曲集中で最も有名な楽曲である。
00:03 第1番 ロ長調 00:48 第2番 ホ長調 01:56 第3番 嬰ト短調 02:35 第4番 ホ短調 |
03:48 第5番 ホ長調 05:07 第6番 嬰ハ長調 06:14 第7番 嬰ハ短調 08:01 第8番 変ロ長調 |
09:12 第 9番 ニ短調 10:16 第10番 ト長調 10:49 第11番 ロ短調 12:05 第12番 ホ長調 |
13:29 第13番 ハ長調 14:04 第14番 イ短調 15:17 第15番 イ長調 16:35 第16番 ニ短調 |