ブラームス:連作歌曲「4つの厳粛な歌」"Vier ernste Gesange" 作品121

バリトン: ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau
ジェラルド・ムーア Gerald Moore
Live recording, Salzburg, 9.VIII.1958

"Geistliches Wiegenlied" - from Zwei Gesange Op.91, by Brahms

『4つの厳粛な歌』(ドイツ語: Vier ernste Gesange)は、ヨハネス・ブラームスが作曲したバスとピアノのための連作歌曲集。
1896年5月7日、ブラームスが迎えることのできた最後の誕生日に書き上げられた。初演は1896年9月9日にウィーンで、アントン・ジスターマンス(英語版)の歌とケーンラード・ボス(Coenraad V. Bos)のピアノによって行われた。列席していたブラームスは「完璧に(私の)意図を理解していた」と称賛したと伝えられる。同年中に出版され、友人マックス・クリンガーに献呈された。

テキストは『ドイツ・レクイエム』と同様に聖書(ルター聖書)から取られている。ブラームスが完成させた最後の声楽曲であり、この後に書かれた作品はオルガンのための『11のコラール前奏曲』のみである。このため、3月26日にクララ・シューマンが脳出血で倒れ完成直後に亡くなっていることもあって、自らの死を予期したブラームスが死にいま一度向き合った、いわば「辞世」の作品とみなされる。

自筆譜には管弦楽版の構想も書きつけられており、エーリヒ・ラインスドルフ、ギュンター・ラファエル、デトレフ・グラナート(英語版)、ヘンク・デ・フリーヘル(英語版)が管弦楽伴奏版の編曲を試みている。また、マックス・レーガーがピアノ独奏のための編曲を残している。

楽曲構成
全4曲からなり、演奏時間は18分前後。テキストは第1-2曲が旧約聖書から、第3曲が旧約聖書続編から、第4曲は新約聖書から取られている。

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