ビゼー:歌劇『カルメン』全曲

指揮:ダニエル バレンボイム Daniel Barenboim
ミラノ・スカラ座管弦楽団 ・合唱団 Choeur et Orchestre de la Scala de Milano
カルメン: アニタ・ラチヴェリシュヴィリ Anita Rachvelishvili
ドン ホセ: ヨナス・カウフマン Jonas Kaufmann
スカラ座 Teatro alla Scala

 

『カルメン』(Carmen)は、ジョルジュ・ビゼーが作曲したフランス語によるオペラである。
オペラ『カルメン』は、プロスペル・メリメの小説『カルメン』を基にしたもので、アンリ・メイヤックとリュドヴィク・アレヴィがリブレットを作った。音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれている。全4幕。
1875年、パリのオペラ=コミック座で初演されたが不評であった。ビゼーは初演から間もなく死去するが、その後エルネスト・ギローにより台詞をレチタティーヴォに改作されて上演され、人気を博すようになった。フランス歌劇の代表作として世界的に人気がある。
リブレットはフランス語で書かれているが、物語の舞台はスペインである。そのため日本では役名Joseをスペイン語読みでホセと書きあらわすが、実際はフランス語読みでジョゼと発音して歌われる。音楽もハバネラやセギディーリャなどスペインの民族音楽を取り入れて作曲されている。
近年ではオペラ・コミック様式に復元した原典版である「アルコア版」による上演も行われる。現行の主要な版は原典版のほか、オペラコミック版、グランド・オペラ版、メトロポリタン歌劇場版がある。ギロー版はフランス語ネイティブ以外のキャストでも台詞に訛りが付くのを避けられることもあり現在でも使用されている。更に、オスカー・ハマースタイン2世の手により舞台を第二次世界大戦中のアメリカ南部に、登場人物を全て黒人に変え、使用楽器や曲順にも変更を加えてミュージカル『カルメン・ジョーンズ』として改作されたハマースタイン版なども存在する。
日本でも浅草オペラの演目として上演されていたが、戦後は藤原歌劇団によって数多く上演され、二期会でも川崎静子が大きな当たり役とし、今なお日本国内で最もポピュラーなオペラ作品として親しまれている。世界的にも一、二を争う人気のオペラであり、特に親しみやすいメロディが豊富なことが特徴で、これほどひんぱんにオーケストラ用の組曲がコンサートや録音で演奏されるオペラは他にはない。
演奏時間 約2時間40分(カット無しで各55分、45分、40分、20分

第1幕
セビリアの煙草工場でジプシーの女工カルメンは喧嘩騒ぎを起こし牢に送られることになった。しかし護送を命じられた伍長ドン・ホセは、カルメンに誘惑されて彼女を逃がす。パスティアの酒場で落ち合おうといい残してカルメンは去る。
第2幕
カルメンの色香に迷ったドン・ホセは、婚約者ミカエラを振り切ってカルメンと会うが、上司との諍いのため密輸をするジプシーの群れに身を投じる。しかし、そのときすでにカルメンの心は闘牛士エスカミーリョに移っていた。
第3幕
冒頭で、ジプシーの女たちがカードで占いをする。カルメンが占いをすると、不吉な占いが出て結末を暗示する。 密輸の見張りをするドン・ホセを婚約者ミカエラが説得しに来る。闘牛士エスカミーリョもやってきて、ドン・ホセと決闘になる。騒ぎが収まった後、思い直すように勧めるミカエラを無視するドン・ホセに、ミカエラは切ない気持ちを一人独白する。カルメンの心を繋ぎとめようとするドン・ホセだが、カルメンの心は完全に離れていた。ミカエラから母の危篤を聞き、ドン・ホセはカルメンに心を残しつつ、盗賊団を去る。
第4幕
闘牛場の前にエスカミーリョとその恋人になっているカルメンが現れる。エスカミーリョが闘牛場に入った後、1人でいるカルメンの前にドン・ホセが現れ、復縁を迫る。復縁しなければ殺すと脅すドン・ホセに対して、カルメンはそれならば殺すがいいと言い放ち、逆上したドン・ホセがカルメンを刺し殺す。

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