ウェーバー:『舞踏への勧誘』変ニ長調 作品65

ベルリオーズによる管弦楽編曲版
ハンス・クナッパーツブッシュ Hans Knappertsbusch
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker

『舞踏への勧誘』(ドイツ語:Aufforderung zum Tanz, フランス語:Invitation a la danse)変ニ長調 作品65は、カール・マリア・フォン・ウェーバーのピアノ曲のなかで最も有名な作品である。『舞踏への招待』などの訳もある。。

ロンド形式。
Moderato
導入部とされている。男性が女性を勧誘する場面。優しく低く響く低音部は男性、答えるような高音は女性である。左手で主和音のアルペジョと右手がそれに応える形で属調に終止する。二人は手を取り合って、舞踏の会場へと入っていく。

Allegro vivace
舞踏。非常に華やかでなおかつ音量も大きい。音階進行も多く優雅さにも配慮している。メドレー風で、同時代に作曲されたショパンの『華麗なる大円舞曲』と構成が類似している。最後はひとまず終結するが非常に華やかに終わるので、ここでよく拍手がおきるというハプニングがまれにある。演奏会では拍手するタイミングに注意が必要。楽しい時間は瞬く間に過ぎていく。最後に冒頭の導入部が別れを名残惜しむのように繰り返され、二人はおじぎして別れる。静かに舞踏の幕が閉じる。。

ベルリオーズの管弦楽編曲版
1841年、パリ・オペラ座で『魔弾の射手』が上演された際、当時のフランス・オペラ上演の慣例により挿入されたバレエのために編曲されたもの。ベルリオーズはウェーバーを崇拝しており、『魔弾の射手』のパリ上演もその尽力で実現した。ベルリオーズは最初「ウェーバーに対する冒涜に当たらないか?」となかなか筆を進めなかったが、結局後世に残る名編曲に仕立て上げた。管弦楽を考慮してニ長調に変えている。

ウェーバー:舞踏への勧誘

inserted by FC2 system