ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲

指揮:エーリヒ・クライバー Erich Kleiber
ケルン放送交響楽団 Cologne Radio Symphony Orchestra

魔弾の射手』(独:Der Freischutz)作品77, J. 277は、カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲した全3幕のオペラ。台本はヨハン・アウグスト・アーペル、フリードリヒ・ラウンの『怪談集』を元にヨーハン・フリードリヒ・キントが書いた。1821年6月18日にベルリンの王立劇場で初演された。

原題は、ドイツの民間伝説に登場する、意のままに命中する弾(Freikugel)を所持する射撃手(Schutz)[注 1]の意である。この伝説では7発中6発は射手の望むところに必ず命中するが、残りの1発は悪魔の望む箇所へ命中するとされる。「魔弾の射手」という邦題は、1935年のラジオ放送で確認できるが、それ以前からあったか、誰の訳語かは分からない。

舞台は1650年頃のボヘミアと設定されている。当時のボヘミアはドイツ=神聖ローマ帝国支配下にあり、ドイツ人も多数住んでいた地域(14世紀には帝都が置かれていたこともある)なので、ドイツ伝承説話の舞台として矛盾はない。

ドイツの民話を題材とし、魔の潜む深い森や、封建時代の素朴な中にも良き生活を描いたこの作品は、オペラにおけるドイツ・ロマン主義を確立した記念碑的作品であり、その清新な音楽は新しいドイツ音楽を確立するものとして受け止められ、後のワーグナーなどにも大きな影響を与えた。

序曲は特に有名であり、その冒頭部分は賛美歌『主よ御手もて引かせ給え』としても知られている。序曲で本編の主要な動機や主題を取り入れる手法は、後のワーグナーのライトモティーフにも繋がる重要な契機となった。
他に第3幕冒頭の「狩人の合唱」も有名である

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エーリヒ・クライバー(Erich Kleiber, 1890年8月5日 - 1956年1月27日)はオーストリアのウィーン出身で20世紀前半を代表する指揮者の一人。指揮者のカルロス・クライバーは息子。
古典派から新ウィーン楽派までの作品で、引き締まった演奏を聴かせた名指揮者であった。

エーリヒ・クライバー

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