シューマン:歌曲集「リーダークライス」 Liederkreis 作品39
テノール: ペーター・シュライアー Peter Schreier
ピアノ: ノーマン・シェットラー Norman Shetler
リーダークライス(Liederkreis)作品39は、ドイツの作曲家ロベルト・シューマンが1840年に作曲した歌曲集。ドイツ・ロマン派の詩人ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩による全12曲からなる。
- 1.異郷にて In der Fremde 嬰ヘ短調 4分の4拍子
- ハープを模したようなアルペッジョがピアノ伴奏の全曲に貫かれ、その上に故郷を離れ、異郷をさすらう者の心情が歌われる。このリーダークライスの第1曲は当初別の曲が置かれていたが、シューマンがこれと置き換えた。
- 2.間奏曲 Intermezzo イ長調 4分の4拍子
- 全曲がピアノのシンコペーションに貫かれ、愛する人の面影に対する賛美を歌う。
- 3.森の対話 Waldesgesprach ホ長調 4分の3拍子
- この曲はドイツに古くから伝わるローレライ伝説を下敷きにしている。夜、深い森で魔女ローレライに出会ったものは、その森から二度と出られないのである。曲は狩人の若者と魔女ローレライとの対話の形式で書かれ、若者は狩の角笛(Waldhorn)であらわされ、ローレライはなまめかしい分散和音で示される。
- 4.静けさ Die Stille ト長調 8分の6拍子
- この詩にはメンデルスゾーンも曲を付けており、そちらは「誰も知らない」という歌いだしのタイトルで知られている。
- 5.月の夜 Mondnacht ホ長調 8分の3拍子
- 調性をぼかした始まり方で、極めて繊細な夜の情景を描いている。
- 6.美しき異郷 Schone Fremde
- 7.古城にて Auf einer Burg
- 8.異郷にて In der Fremde
- 9.悲しみ Wehmut
- 10.たそがれ Zweilicht
- 11.森の中で Im Walde
- 12.春の夜 Fruhlingsnacht