シューマン:ピアノ曲集「幻想小曲集」 "Fantasiestücke" 作品12 第6曲‐第8曲

ピアノ演奏:マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich

第1‐2曲第3‐5曲|第6‐8曲|

第6曲 寓話 Fabel ハ長調
Langsam(ゆっくり) フェルマータを含む遅い部分と、スタッカートの速い部分が交替する。

第7曲 夢のもつれ Traumes Wirren ヘ長調
Auserst lebhaft(極めて速く; Vivacissimo) 音はきわめて速く、軽やかに鍵盤上を駆け巡る。それは一時の夢を見ているようである。その弾きにくさからしばしば「指のもつれ」と揶揄される。中間部は変ニ長調のコラールとなり、下属調の変ト長調で主題再現、半音下のヘ長調に戻る。

第8曲 歌の終わり Ende vom Lied ヘ長調
Mit gutem Humor (適度なユーモアをもって) 『クライスレリアーナ』でも見られるように、シューマンは曲集の最後で度々ユーモアを用いた。オクターブが折り重なって音楽ができあがっていく様を、シューマン自身は「結婚式と葬式の鐘が入り混じって聞こえてくる」と表現した。コーダは瞑想的なコラールとなり、静かに鐘の余韻が響いて、終わる。

シューマン:幻想小曲集 作品12

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