ノルウェー室内管弦楽団 Norwegian Chamber Orchestra
チェロ:トルルス・モルク Truls Otterbech Mørk
ロベルト・シューマンのチェロ協奏曲イ短調作品129は1850年の作品。チェロ協奏曲自体少数である中、全楽章切れ目なく綴られるなど構成的にも異彩を放っており、ロマン派協奏曲の中では取り上げられることも多い。
なお作者の協奏曲作品は他にピアノ、遺作であるヴァイオリンの3つしかない。
この曲の初演データははっきりしていない。1854年に楽譜が出版されたものの、作曲家の生前には演奏されなかったようである。チェロとピアノによるバージョンが1860年6月9日にルートヴィヒ・エーベルト(チェロ)らによってライプツィヒにて行われている。なお、日本初演は1928年10月14日、近衛秀麿指揮、K・シャピロ独奏、新交響楽団によって行われた。