シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 作品129

指揮: エマニュエル・クリヴィヌ Emmanuel Krivine
チェロ: スティーヴン・イッサーリス Steven Isserlis


 

ロベルト・シューマンのチェロ協奏曲イ短調作品129は1850年の作品。チェロ協奏曲自体少数である中、全楽章切れ目なく綴られるなど構成的にも異彩を放っており、ロマン派協奏曲の中では取り上げられることも多い。
なお作者の協奏曲作品は他にピアノ、遺作であるヴァイオリンの3つしかない。
日本初演は1928年10月14日、近衛秀麿指揮、K・シャピロ独奏、新交響楽団によって行われた。

第1楽章:Nicht zu schnell「速すぎないように」、イ短調、ソナタ形式。
器楽合奏の短い序奏(E-A-C)の後、チェロが主題(E-A-H-C-A-E-C)を歌う。楽章の題の通り「速すぎないように」演じられる。 タイを多く使い、リズムに凝っていながら流麗に展開している。またイ短調ながら嬰ニ音を多く使うなどマジャール音階の影響も盛り込まれている。

第2楽章:Langsam「遅く」、ヘ長調。穏やかな中間楽章。

第3楽章:Sehr lebhaft「とても生き生きと」、イ短調、ソナタ形式。
器楽合奏との掛け合いで主題が構成される。最後は同名長調のイ長調で締めくくられる。文字通り「大いに元気がよい」。伴奏付のカデンツァが用意されている。 全体的にチェロには高音域が多く、しばしば重音が現れるなど技巧上難曲といえる。

チェロ協奏曲 (シューマン)

inserted by FC2 system