シューマン: アダージョとアレグロ "Adagio und Allegro" 変イ長調 作品70

Horn: Sergey Akimov
Piano: MinJee Lee
This is video from our duo recital entitled "Musicians of Leipzig".
The concert took place at Seoul Arts Center, Recital Hall on May 18th, 2017.

アダージョとアレグロ(独: Adagio und Allegro)変イ長調作品番号70は、ロベルト・シューマンが1849年に作曲した室内楽曲である。元々、独奏ホルンとピアノの編成の曲であるが、ホルンの代わりにヴァイオリンやチェロの版も残されている。
シューマンは1841年以降、様々なジャンルの作品を書いた。管楽器の独奏曲にも、オーボエ・クラリネットのための作品が残っている。この曲は、ホルンのために作曲された。
当初「ロマンスとアレグロ」という題名がつけられていたが、その後現在の曲名に変更された。

なお、この「アダージョとアレグロ」は、ホルンの中でも、半音ごとの各音が全て自由に出せるヴァルヴホルンのために書かれている。この時期、ヴァルヴホルンを前提とした独奏曲はまだほとんど書かれておらず、この「アダージョとアレグロ」は、当時としては珍しい、ヴァルヴホルンを前提としたホルン独奏曲であった。作曲者の、この楽器に対する興味の強さが伺われる。
初演は1849年に非公式の場で、1850年に公式の場で行われた。

題名の通りアダージョ部分とアレグロ部分とからなる。ただしアレグロ部分は三部形式からなり、中間のテンポが緩む部分でアダージョの旋律が回想される。
ホルンは、まとまった休符の小節がほとんどなく、曲の最初から最後まで終始吹き続けている。また伴奏のピアノも音楽的に非常に重要であり、似たような音型を模倣・対立させあったり、音楽的主導権を奪い合ったりしながら曲が進む(ホルンがロングトーンで吹き延ばしているときに、全く別の動機をピアノが奏でるシーンが、特にアダージョ部分で顕著である)。 。

アダージョとアレグロ(シューマン)

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