シューベルト:歌曲集「冬の旅」"Winterreise" 第11曲 - 第12曲 - 第15曲

バリトン:ハンス ホッター Hans Hotter
ピアノ:ジェラルド ムーア Gerald Moore

 

11. 春の夢 Frühlingstraum
美しい花に彩られた春の夢を見る。しかし目が覚め、冷たい現実に引き戻される。 「冬の旅」全曲中、「菩提樹」に次いで有名な曲。楽しげな春の夢は、雄鶏の時を作る声で遮断される。この、雄鶏の時を作る声の描写が三度あることから、梅津時比古氏は、聖書の「ペテロの否認」の場面との関連を指摘している。

12. 孤独 Einsamkeit
嵐が去り、明るい日差しの中で旅人はむしろ穏やかで光り輝く世界から自分がのけ者にされていることを自覚する。

15. 烏(カラス) Die Krähe
不気味な烏が町からついてくる。もう僕の死は遠くないだろう、いっそ墓までついて来い、とほのめかす。シューベルトの伴奏の上声では例外的なこの曲の高音域の使用について、ジェラルド・ムーアは著書の中で『彼の慈愛のピアノの音が歌と溶け合う時、望んだような音質が欠けていた嫌な音だった』可能性を指摘、その理由のためにこの曲お凄惨なムードを高めるために敢えて使用されたと説明を試みている。

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