シューベルト:歌曲集「冬の旅」"Winterreise" 第1曲 おやすみ Gute Nacht

コントラルト: ナタリー・シュトゥッツマン Nathalie Stutzmann
ピアノ: インゲル・ゼーデルグレン Inger Södergren

1. おやすみ Gute Nacht 「冬の旅」全曲の序曲ともいうべき曲
冬の夜、失恋した若者は、恋人の住んでいる町から去っていく。若者は恋人とすごした春の回想にふけるが、今は冷たい雪に覆われた冬。若者は自分がただのよそ者であると感じ、あてもない旅に出ようとする。恋人の家の扉に「おやすみ」と書き残し、旅に出る。

歌曲集「冬の旅」の代表的な録音
この曲は録音が非常に多く、多くが男声で歌われる。代表的なものとしてはバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウと、バス・バリトンのハンス・ホッターによるものが挙げられる。前者は7回にわたって録音を残していて、技巧的な歌唱が特徴。後者は素朴で叙情的な歌唱で、1954年の録音(伴奏:ジェラルド・ムーア)が高く評価されることが多い。 また、SP時代のものではバリトンのゲルハルト・ヒュッシュ(伴奏:ハンス・ウド=ミュラー)のものが名盤とされている。

数少ない女声の録音の中では、メッゾ・ソプラノのクリスタ・ルートヴィヒやブリギッテ・ファスベンダー Brigitte Fassbaender 、アルトのナタリー・シュトゥッツマンによるものなどが高い評価を受けている。

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