シューベルト:楽興の時 Moments Musicaux 作品94 D.780 第1番-第2番

ピアノ演奏: クラウディオ・アラウ Claudio Arrau

『楽興の時』(Moments Musicaux )D780は、フランツ・ペーター・シューベルトが作曲した6曲構成のピアノ曲集。1823年から1828年にかけて作曲された。日本では多くのCMで採用され、広く知られている。特に第3番ヘ短調が名高い。

第1番 ハ長調
三連符が中心となる三部形式。変化に富む曲調であり、装飾音が多く、演奏には技術が必要である。両手三連符によるト長調の穏やかな中間部が、落ち着きのない主部との素晴らしい好対照を成す。

第2番 変イ長調
8分の6拍子。シチリアーノのリズムを基本としている。ロンド形式をとり、変イ長調の穏やかな主部に、嬰ヘ短調のエピソードが2度挿入されるが、2度目は突発的な激情の爆発に始まり、非常に印象深い。シューベルトは穏やかな曲にこうした激情的な部分を挿入する事が多い。

シューベルト:楽興の時

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