シューベルト:4手連弾のための幻想曲 ヘ短調 作品103 D.940

第1奏者(高音部): マリア・ジョアン・ピレシュ Maria Joao Pires
第2奏者(低音部): ジュリアン・リベール Julien Libeer            YAMAHA ピアノによる演奏   28/01/2014

 
幻想曲 ヘ短調(独: Fantasie f-Moll )作品103、D940は、フランツ・シューベルトが死去の年、1828年に作曲したピアノ連弾曲。シューベルトの数多い4手ピアノ曲の中でも、とりわけ印象深い晩年の傑作として、多く演奏されている。
シューベルトは1818年夏、ツェレス(ウィーンの東480km、現在はスロヴァキアのジェリエゾフツェ)に滞在するハンガリーの貴族エステルハージ伯爵一家の音楽教師として雇われ、2人の娘マリーとカロリーネにピアノを教える。更に1824年の5月にもエステルハージ伯爵から招聘され、夏別荘のピアノ教師を務める。この2度の滞在を通じて、シューベルトは妹のカロリーネ(1824年当時18歳)に強い恋心を抱いてしまい、「かなわぬ恋」の思いを込めてこの曲を作り、1828年の発表時にカロリーネに献呈している。
初演は1828年5月9日、友人のバウエルンフェルトのための私的演奏として行われた。シューベルト自身と、友人の作曲家・指揮者フランツ・ラハナーとの連弾による。
単一楽章だが、全体は大きく4つの部分で出来ていて、4楽章の曲を通して演奏する、という見方もある。全曲で571小節。演奏時間は約16 - 19分。
 
Ⅰ Allegro molto moderato) ヘ短調 4/4拍子 120小節 (ソナタ形式の提示部に当たり、繰り返しあり)
Ⅱ Largo 嬰ヘ短調 4/4拍子 43小節 (ソナタ形式の展開部前半に当たる)
Ⅲ Allgro vivace 嬰ヘ短調 3/4拍子 275小節 (ソナタ形式の展開部後半に当たると同時に「スケルツォとトリオ」でもある)
Ⅳ Tempo I (Allegro molto moderato) ヘ短調 4/4拍子 133小節 (ソナタ形式の再現部であると同時に、提示部第2主題の変奏曲(主題と14の変奏)にもなっている)

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