シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘 」"Die Schöne Müllerin" 作品25 D.795

バリトン: トマス・オリーマンス Thomas Oliemans
ピアノ: マルコム・マルティヌー Malcolm Martineau
Kleine Zaal van Het Concertgebouw Amsterdam

第1曲 さすらい Der Wandern
第2曲 どこへ? Wohin?
第3曲 止まれ! Halt!
第4曲 小川への言葉 Danksagung an den Bach
第5曲 仕事を終えた宵の集いで Am Feierabend
第6曲 知りたがる男 Der Neugierige
第7曲 苛立ち Ungeduld
第8曲 朝の挨拶 Morgengrus
第9曲 水車職人の花 Des Mullers Blumen
第10曲 涙の雨 Tranenregen
第11曲 僕のもの Mein!
第12曲 休み Pause
第13曲 緑色のリュートのリボンを手に Mit dem grunen Lautenbande
第14曲 狩人 Der Jager
第15曲 嫉妬と誇り Eifersucht und Stolz
第16曲 好きな色 Die liebe Farbe
第17曲 邪悪な色 Die bose Farbe
第18曲 凋んだ花 Trockne Blumen
第19曲 水車職人と小川 Der Muller und der Bach
第20曲 小川の子守歌 Des Baches Wiegenlied

歌曲集『美しき水車小屋の娘』(Die schone Mullerin)作品25、D795はフランツ・シューベルトが作曲した全20曲からなる歌曲集。一般に「冬の旅」・「白鳥の歌」と並び「シューベルト3大歌曲集」の一つと称される。
この歌曲集は「修業の旅に出た粉職人の若者が、美しい水車小屋の娘に恋をするが、狩人が現れて彼女を奪っていき、悲しく立ち去る若者は小川に語りかけ、永遠の眠りにつく」という物語からなり、20曲の歌によって語られる。作曲が開始されたのは1823年5月から11月にかけて行われ、友人の家でふと目にしたミュラーの詩集を手にしたことでこの曲を作曲したという。
この作品はテノールのために書かれており、バリトンやバスによって低く移調して歌われることも多いが、シューベルトが友人のアマチュアテノール歌手であるカール・フォン・シェーンシュタインにこの作品を献呈していることからも、本来はフリッツ・ヴンダーリヒに代表されるような、独墺系作品を得意とするリリックテノールによって原調で演奏されるのが作品の内容からみても最も相応しいと言える。

シューベルト:美しき水車小屋の娘

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