シューベルト:歌曲「春に」"Im Frühling" 作品101-1 D 882

バリトン:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau
ピアノ:スヴャトスラフ・リヒテル Sviatoslav Richter

『春に』(Im Fruhling)作品101-1、D882は、フランツ・シューベルトが1826年に作曲した歌曲。エルンスト・シュルツェの詩による。

このシュルツェの詩は、春になって過ぎ去った恋を懐かしく回想する作品で、夏の終わりまで過ぎ去った恋のことを懐かしく歌っていよう、という思いを、春の自然に託して詠みあげている。
シューベルトは、これにお得意の変奏有節歌曲(有節歌曲であるが、各節の繰り返しが様々に変奏されているもの)をつけた。 音楽はト長調、過ぎ去った恋を懐かしむように穏やかに始まり、春の自然から思い出される恋の思い出を語るにつれて様々に変化し、心の痛みを思い出すに至って短調に転調するものの、最後は「夏の終わりが来るまで、歌い続けよう」と静かに終わる。

シューベルト:春に

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