シューベルト:歌曲「ます」"Die Forelle"

バリトン: ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau
ピアノ: ジェラルド・ムーア Gerald Moore

歌詞対訳

 
『鱒』(ます、独語:Die Forelle)作品32、D550は、1817年にフランツ・シューベルトが作曲したドイツ・リートの1つ。シューベルトのピアノ伴奏独唱曲としては、きわめて人気の高い楽曲の1つ。3節からなるシュトローフェンリート(Strophenlied)であるが、第3節がシューベルトおなじみの技法によって大幅な変化を付けられている。
クリスティアン・フリードリヒ・ダニエル・シューバルトの歌詞に曲付けされており、歌詞はずる賢い漁師が罠を使って魚を吊り上げるさまを歌ったもの。しかし実際には、「男はこのようにして女をたぶらかすものだから、若いお嬢さんは気をつけなさい」という意味の寓意となっている。
アレグレット、4分の2拍子。変ニ長調。冒頭はピアノの6連符による滑らかな味付け。As-Des-Des-F-F-Des-Asの歌声は非常に有名で日本では電話機の保留音にも使われている。なお、この歌曲の有名な前奏はシューベルトによる「鱒」の5度にもわたる書き直しの中で、第5稿に初めて登場したものである。現在一般に歌われている「鱒」は第4稿に依っており、前奏は第5稿によっている。

鱒 (シューベルト)

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