コントラルト: ナタリー・シュトゥッツマン Nathalie Stutzmann
ピアノ: インゲル・ゼーデルグレン Inger Södergren
Tokyo 2006
『死と乙女』作品7-3、D531は、フランツ・シューベルトによる歌曲(リート)。詩はマティアス・クラウディウスによる。病の床に伏す乙女と、死神の対話を描いた作品。
乙女は「死」を拒否し、死神に去ってくれと懇願するが、死神は、乙女に「私はおまえを苦しめるために来たのではない。お前に安息を与えに来たのだ」と語りかける。ここでの「死」は、恐ろしい苦痛ではなく、永遠の安息として描かれている。
ドイツでは、昔から「死は眠りの兄弟である」とよく言われており、ここでの「死」もひとつの永遠の安息として描かれている。
Das Mädchen(乙女): "Voruber! ach, voruber! Geh, wilder Knochenmann! Ich bin noch jung, geh, Lieber! Und ruhre mich nicht an." |
Der Tod(死神): "Gib deine Hand, du schon und zart Gebild', Bin Freund und komme nicht zu strafen. Sei gutes Muts! Ich bin nicht wild, Sollst sanft in meinen Armen schlafen." |